ページ

2012年2月29日水曜日

在庫を抱える目的


在庫はなぜ抱える必要があるのだろうか。また、なぜ在庫を減らすことが良いと言われているのだろうか。
まずは、在庫を抱える必要性について、田中屋という八百屋を例に考えてみよう。
田中屋では、毎朝トマトを仕入れて、陳列棚に並べて販売している。陳列棚には100個のトマトを並べることが出来る。トマトは1日あたり約90個売れており、売れ残った分は毎日破棄していた。
ある日を境に、トマトの売れ行きが伸び始め、昼頃には全て売れてしまうようになった。夕方になってもトマトを求めて客がやってくるが、品切れのために売ることが出来ない。より多く仕入れれば品切れにならないのだが、陳列棚には100個までしか並べることができない。
そこで、店主はトマトを200個保管できる倉庫を用意した。倉庫の維持には費用がかかる。しかし、1日あたりトマトを300個売ることができるようになった。在庫を用意することで、品切れに対処したのだ。
このように、在庫を用意する目的は「販売機会の損失」を防ぐことにある。適切な料の在庫を持つことで、需要に対応して売上を伸ばすことができる。
では、在庫を大量に確保すればいいのかというと、そんなことはない。それについては次の記事で書こうと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿